ファッションデザイナーが生業で、かれこれ40年近くこの仕事をしています。ファッションデザイナーと言うと、優雅な仕事に見えるかもしれませんが、これがかなり体力勝負でして。(笑)
会社に所属していた時は、与えられた仕事をこなせばよかったけれど、独立してからは(2000年に独立)、全てを1人で考えなければならず、社長って大変・・・(社員が0でも取り敢えず、代表取締役ですから 笑)いや、まてよ!と言う事はなんでも自分が決められる!とポジティブに考え、企画業に専念するようになりました。
独立直後の時間がある時に、我流ですがパソコンを使えるようになれた事は、大きかったですね。完全アナログ人間と思い込んでいた私が、結構デジタル対応できると気づいた時期でもありました。
で、月日は流れて現在に至るわけです。(前置きが長かったですね。)今のアパレル業界について思う事をちょっと・・少し前から思っていた事ですが、本当にこんなに洋服はいるのかしら?人口は減っているし、値段を下げるために捨てる分を見込んで生産してるし。なにか違うのではないかしら?と漠然とアパレル業界のシステムに疑問を持つようになりました。しかも、メインターゲットはいつも若い女性です。(20代〜30代)シニア世代が増えているのに、むむむ。普通アパレル業界では、シーズン毎に展示会を開催して、商品を買い付けるバイヤーがオーダーして、生産枚数をまとめて生産し、お店に卸すわけです。が、バイヤーが発注した商品が本当にお客様が求めているものなのか?とか、何かしっくりこなくて悶々としていた時に出会ったのが、TVショッピングでした。間にバイヤーは入りますが、売りたい商品をダイレクトにお客様に届けて反応がわかる、こちらの思いが伝わりやすい。これだ!!と思いましたね。このお客様とのコミュニケーションこそ大切なのではないかと。
通販やTVショッピングを下に見ていた業界の方々もコロナ禍にあっては、販売方法を見直さざるを得なくなりました。そして私は欲しい商品を、欲しい人に、欲しい数だけの丁寧な商品を届けたいと考えるようになりました。まだ、頭の中のパズルのピースはばらばらで、キーワードだけがふわふわとしていますが、そのうちビシッと組み合わさる時が来るように思います。
そんなこんなを考えつつ、徒然とファッションについても書いていきますので、お付き合いください。